爬虫類って魅力的
もふもふって可愛い。犬、猫、いたち、ねずみ。 でも、爬虫類の可愛さもまたひとしおだと思う今日このごろ。
爬虫類というとふつうの人は「鱗があって細長い連中」くらいの認識だと思うけれど、 どうやら昨今の「爬虫類」という分類には鳥類も含むらしい。 なにせ何億年前かにはこの星の覇者として闊歩していた連中の進化した姿だもの、考えてみれば当然のことなのかもしれない。 いわく、双弓類だとか単弓類だとか竜盤類だとか鳥盤類だとかむずかしい話はあるけれど、 どうやらとにかく「爬虫類」という大きな括りには鳥類を含むのだ。
昔から、鳥が好きだった。 それは父が飼っていたセキセイインコのせいかもしれない。 彼らは僕の手の中で眠り、肩に止まっては耳たぶに穴を開け、裾のあたりをカジり、寂しければ鳴き、興奮しては飛び回る。 全身が表現であるかのように振る舞う感情の塊のような生き物。
大人になって、社会に出て、仕事に追われて、ある日飼ったのは犬でも猫でもハムスターでもなく、サザナミインコだった。 やはりそういうことなのだと思う。 カメラを持って、追いかけたのは野鳥だった。
サザナミインコは、ある日急死してしまった。何が悪かったのかは分からない。 ただ、眠るようにケージの床でじっとうずくまり、静かになっていた。
新しく飼ったセキセイインコ。ペットショップで売れ残った、980円の2羽。 1羽は神経質で、ある日ケージの中で急に騒いだと思ったら、静かになってそれっきりだった。 なにかに驚いたのか、なにかの病変だったのか。病院に連れて行ったが、当然「亡くなった原因を調べることはできない」と断られた。
もう1羽は、いまでも元気に生きている。 神経質なもう1羽に遊ぼうと近寄った結果、噛まれた足の傷が悪化し、指が一本欠損してしまったけれど、本鳥はあまり気にしていない。 私が部屋でぼんやりしていると「何やってんの?」と肩に止まって顔を覗き込んでくる。 ご飯を食べていると「僕も食べる!」とやってきて、出された餌にがっついている。 気分が悪くなって横になっていると、顔に止まって爪が痛い。 一日部屋から離れていると呼び鳴きが元気だ。
何だかんだと言って、僕は斯様に鳥が好きだったし、世間の人が言う「何を考えているか分からない目」とやらを持った彼らの仲間たる爬虫類にハマるのも、運命づけられたものだったのかもしれない。